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中学3年生は今から模試を受験した方が良いのか

中学3年生は受験生となり、速くも1ヶ月が経とうとしています。

そしてそろそろ模試の案内を学校や塾からされている時期だと思いますが、「模試って受けた方が良いの?」「模試の対策ってどうすれば良いの?」と悩んでいる中学生に、模試を受けるときの心構えなどをアドバイスします。

近々行われる模試を受験するかどうか、検討していただく上でのご参考にしてみてください。

部活動と模試のどちらを優先した方が良い?

まず悩みの一つに、模試の日に部活動があるかもしれず、申し込んでも受けられるかどうか分からないという場合があると思います。

 

まず、自分の優先順位は模試なのか部活動なのかで判断しましょう。

その部活動が唯一無二の大会になる。たとえ練習でも休まず参加したい。このように思う場合は部活動を優先すれば良いでしょう。

しかし、模試も年に数回しかないものです。

入試に向けて今から準備を始めて、その成果を測りたい。

このように思っているなら模試を優先すれば良いと思います。

 

場合によっては自宅受験が可能となることもありますので、まずは通っている塾や模試業者に相談してみましょう。

定期テストとの両立はどうしたら良い?

次に、「定期テストとの両立はどうすれば良いの?」と思う中学生もいると思います。

5月の模試は中間テストと時期が重なります。

そうなると、「中間テスト対策もしなきゃならない、模試の対策もしなきゃならないと全てが中途半端になり、意味がなくなってしまうのでは?むしろ、定期テストも失敗して、悲惨なことになるんじゃないの?」と不安に思う方もいるかもしれません。

 

基本的には中間テスト対策を優先すれば良いでしょう。

その中で模試対策もするのであれば、中間テストと重なる単元の問題を解いてみるとか、それぞれの教科で問い番号を絞るとかして対策をしましょう。

各教科で模試対策するならここ!

国語

国語対策なら断然、最後の問い「資料の読み取り問題」です。

この問題は、登場人物の会話と資料を読み取って記述する「要約問題」があります。

この問いに絞って要約練習をたくさんすることで、記述する力が身につきます。

それが、定期テストすべての教科の記述問題で活かされる可能性は大いにあります。

数学

数学対策なら問1、問2、問3、確率です。

問1〜問3は基本計算+小問集合です。ミスをしないこととペースをつかむ練習をすること。

この問1〜問3で試験のリズムを作ることができると良いと思います。

 

確率は中学2年生の最後に学習した単元で、今回の定期テスト範囲に含まれると思います。

しかし、模試で基本問題が出てくるとは限りません。

昨年度の2018年5月の模試では、入試レベルのルール文を読んで考える問題が出題されています。

自分の持っているテキストの中から入試レベルの問題を探して取り組んでみましょう。

その対策が、定期テストの中で配点の高い応用問題として出題される問題対策になる可能性も大いにありますので、ぜひチャレンジしてみてください。

英語

英語はこれまで文法中心の勉強だったと思います。

文法に不安を感じている生徒は、これまでの文法を一度おさらいをしてみましょう。その上で問2〜問5を練習してみましょう。

問2は単語補充、問3は単語選択、問4は並べ替え、問5は条件作文です。

 

「文法は大丈夫!」という生徒は問6〜問8の長文読解対策をしましょう。

英語質問の一問一答は、文章が短い上に一問しか問題がないため解きやすく、対策では量をこなしやすいと思います。この機会に得意問題にしてしまうのも良いと思います。

スピーチ文や会話文は、これまで長文対策をしたことがない生徒はどちらかに絞って対策をしましょう。

理科

理科は、中学2年生の後期最後に学習した範囲を対策しましょう。

その範囲は、5月の中間テストの範囲になっている可能性があります。

社会

問1と問2は地理、問3と問4は歴史です。公民は範囲になっていません。

 

地理の対策をするなら、「時差の計算問題」「雨温図」「資料の割合計算」「地形図」などの問題が必ず出題されます。その解き方をマスターしてしまいましょう。

歴史は幅広い年代の知識が必要になります。歴史が苦手な生徒は明治近辺の学習をすれば、もしかしたら定期テスト範囲と重なるかもしれません。(必ず自分で確認しましょうね。)

受験するなら目標を立てて対策しよう

中には取り立てて模試対策をしなくても得点できてしまう。一度勉強した内容はある程度覚えていて解けてしまうというお子さんがいます。

しかし、難関高校・上位高校を目指す生徒全員が全員、そうではないことを知っておいてください。

 

いずれはそういった生徒たちと競うことになりますから「太刀打ちできない。」と諦めるのではなく、今の自分をしっかり受け止めてこの模試に対しての目標を立てて対策をしていきましょう。

 

自分は天才派でなはく努力派の人間だという自覚がある生徒は、模試を漠然と受けるのは禁物です。

小さな目標で構いませんから、この1回の模試で達成できそうな今後につながる目標設定をして受験してください。

藤沢市辻堂の湘南高校受験専門塾 育秀会