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平成31年度神奈川県立高校入試 特色検査実施校の平均点分析

「湘南型」「翠嵐型」とは?

下の表は、2018年度と2019年度の特色検査実施校の平均点です。

太い赤字と太い青字で示した数値は、比較的点数が大きく変化したことを表しています。

 

 

今年の特色検査は「湘南型」「翠嵐型」と言われ、これまで各高校が独自に作成してきた特色検査問題を湘南高校と横浜翠嵐高校が代表して作成し、その他の各高校がどちらかを選んで実施したことから、そう言われました。

 

 

この実施方法が各高校にとってよかったのか悪かったのかはさておき、数値から読み取れる内容を見ていきましょう。

各校の特色検査の平均点から読み取れる今後の対策

学校名 年度 満点 最高 平均   最低 標準偏差
横浜翠嵐高校 2019 200 192 151.4 108 19.4
2018 200 190 133.8

70

23.6
湘南高校 2019 100 100 75.4 51 9.1
2018 100 83 60.2 28 12.1
柏陽高校 2019 200 190 143.1 104 19.2
2018 200 194 138.4 74 25.3
厚木高校 2019 200 192 143.6 96 22.8
2018 200 180 145.1 90 18.8
希望ヶ丘高校 2019 100 93 63.6 39 12.0
2018 200 200 143.9 70 27.7
横須賀高校 2019 100 81 57.5 12 13.1
2018 100 96 64.7 38 11.6
平塚江南高校 2019 100 79 56.4 17 12.2
2018 100 100 73.0 50 10.2
横浜緑ヶ丘高校 2019 200 166 153.4 80 15.2
2018 200 172 159.0 140 8.3
横浜サイエンスフロンティア高校 2019 200 200 181.1 134 17.8
2018 200 200 177.8 136 13.8

表を見てわかる通り、横浜翠嵐高校と湘南高校の平均点が大きく上昇しています。

 

 

これまでは、各高校が独自に作成してきた特色検査問題を、湘南高校と横浜翠嵐高校が代表して作成しました。

単純に考えて、これまでの湘南高校と横浜翠嵐高校の特色検査問題と同じ難易度の問題を作成した場合、その他の学校を受験する生徒にとっては得点し難い問題になってしまいます。そうならないよう配慮したというところでしょう。

 

 

また、作成した学校の先生方が「うちらしさを残した。」という発言をしたそう。

「それなら、湘南高校と横浜翠嵐高校の特色検査問題の過去問で対策すれば良いじゃん。」と単純に考られますよね。

 

 

もちろん、それも一つの方法です。

しかし、私がお願いしたいのは、いろいろな高校の特色検査にチャレンジしてほしいということです。

まさに特色検査問題の中にもありましたが、興味関心の幅を広げること、他を知り受け入れることが大事。

それが自分の知を広げることになるからです。

 

 

今後は、志望校の特色検査の過去問を対策すればOKというものではなくなりました。

以前のブログ「何点取れば湘南高校に合格できるのか」でも分析していますが、特色検査は各高校が求めている生徒層を受け入れていくためのものですから、それほど大きく問題選定を変えていくことはないでしょう。これまで独自に実施していた問題に近しい問題があればそれを選ぶと思うのです。

 

 

しかし、前述した通りその他の高校への配慮も兼ねた問題作成をしてくるはずです。

過去問と全て同系統の問題が出てくるとは限りません。

そこには若干のズレが生じて当然。

これまでの志望校の過去問を解いてその問題ができるかどうかが、合格に繋がるかというと当然そうではなくなります。

 

 

ですから、志望校の過去問演習に比重をかけつつも、他の特色検査実施校の過去問にもチャレンジしてみることをお勧めします。

藤沢市辻堂の湘南高校受験専門塾 育秀会